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春遠からじ [覚え書き]

詳細は言えませんが、人の出会いと別れを客観的に見れる職場で事務をしてます。

最近、少し微笑ましいエピソードがあったので、その子の気持ちになってメモっとこうかと。

大まかには実話ですが、ほぼ脚色です。

本人ではないので。

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気になるコがいる。

いつも廊下の長椅子に1人ぼっちで座って。

本を読んだり、スマホを弄ったり。

俯き加減で、伏せたまつ毛が寂しそうに見える。

襟足や頬の隠れるちょうどいい長さの、ショートボブ。

サラサラの黒髪に白い肌。

高校卒業と同時に、箍が外れたかのように茶髪に化粧の同級生に囲まれて過ごしていると、余計に一人ぼっちのその子が新鮮で。

あの子は、声を掛けたらどんな顔をするかな?

どんな風に笑うんだろう?

それとも、変なナンパ男だと、眉を顰めるだろうか?

声を掛けたいけど、変な奴だと思われたくない。

でも、どちらにしても、もう直ぐ会えなくなる...。


悩みながらカウンターの前を通ると、いつもはバタバタと忙しそうに走り回っている事務員さんが談笑している。

この人達なら、あの子がどんな子か知ってるよ...な?


「ねえ、いっつも、あそこに一人で座ってる子いるじゃん? 友達いないのかな?」

「ああ、この辺の学校の子じゃないから、知ってる子がいないんじゃない?」

「寂しくないのかな? 声、掛けたら軽い奴だと思われるかな?」

「男の子同士だし、別に軽い奴とは思わないんじゃない?」

「え?」

「知ってる子いなくて寂しいかもしれないよ? 男同士なんだし、気にせず声かけてあげたら?」

「...男? え、あの長椅子の...」

「え?もしかして、女の子と思ってたの?(* ̄m ̄)プッ」

事務員さん二人の笑いを堪えた顔を見ながら、ここ数日間、妙に浮き足立ってた心に、突然重力を感じた。


あー、はいはい。

男。

男ね。

そりゃ、ノーメイクだわ。

もう会う機会もなくなるからって、相当悩んだのに。

人生で初めて勇気なんてものを出そうとすれば、コレだよ。


でも、冬きたりなば 春遠からじ。

桜の咲く頃になれば、また新しい出会いもあるだろう。

願わくば...

次の出会いは、女の子でお願いします。

神様。




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男だったら声掛けないんかいっ!

よその学校から来て寂しそうなのは、男も女も同じだから、声をかけてあげればいいのにな~?と、思いつつ。

お話して、完全に男だと知りたくないって事もあるのかな~?と思いました。

男と知った時、真っ赤になって崩れ落ちたのが可愛かったので、覚え書き♡


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嫌い嫌いも...んっ?? [覚え書き]

私の勤めてる職場は、少し特殊なので、副社長的なポジションの役職が2人いる。

ぶっちゃけ、その二人のウチの一人がタカオなんですが。

もう一人を仮に、ドラフトと呼びます(心の中で勝手に読んでる隱語)

で、タカオとドラフトは仲悪いんですが。

まあ、二人とも大人なので表向きは仲良い風にはやってますが。

陰では悪口いいまくり。

主にタカオが。。。

と言うか、ドラフトは皆に嫌われてるけど。

だけど、ドラフトにも良い所はある。

私は、入って1ヶ月の頃、引き継ぎを受けた前任者のミスでお客様にめっちゃ怒られて困ってた時、みんな見て見ぬふりなのに、ドラフトが話を丸くおさめてくれた恩があるし。

自己中でプライド高くて嫌な人ではあるんだけど。

で、そんなタカオとドラフト。

この仲の悪い二人が、玄関で二人で話してる時の空気がとても好きなのだ。

ウチはタバコを吸うスペースが外の玄関脇で。

タカオは仲良しの人と良くそこでタバコを吸ってるんだけど。

その時とは違う、タカオとドラフトの二人だけだと、何とも言えない空気感が漂うのだ。

腕組しながら俯き加減で、時折苦笑しながら。

役職についてはいるけど、トップではない二人なので、やっぱり上から無理難題を言われる事も多くて。

ライバルでありながらも、同志...みたいな。

あれ?嫌い嫌いも好きのウチですか?みたいな。٩(๛ ˘ ³˘)۶ 

基本、仲悪いので滅多に見られないけど。

夕暮れ時、大人の男が人を寄せ付けない雰囲気で談笑してる姿って

ぶっちゃけ

萌えます(,,•﹏•,,)
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ヒーローはいない [覚え書き]

桜が満開です。

この季節になると何故かいつも思い出す事があるので、書いておこうかと。

でも、出来事は桜の季節じゃなくって秋頃の出来事なんだけど、何故か思い出すのはいつも桜の季節。

私が中学2年生の頃の出来事。

クラスに、いじめられている男の子がいた。

クラス全員に虐められているとかじゃなくて、4~5人のあるグループの子達に執拗に虐められていた。

それは、殴られて歯が折れた事がある程の卑劣なもので、見てるのも辛かった。

見兼ねて「やりすぎだ」と注意する生徒もいたけど、いじめてるグループのリーダーのサトル(仮名)くんは、そんな注意を素直に聞く様な子じゃなかった。

歯が折れた時は、流石にいじめられてる子、ユウキ(仮名)くんの親が出てくるもんだと思ったけど、それはまったく問題にならずに、日々は過ぎて行った。

そして、文化祭の季節。

私の中学校の文化祭は地味なもので。

各クラスの出し物をステージの上でやるだけで終ってしまうものだった。

これが舞台に立つ方はまだしも、見てる方は、1日ただ素人の出し物を眺めてるだけの退屈なもので。

それこそ学芸会レベルの芸を延々に見続ける苦行の様なものだ。

そんなだから、楽しみでもないし、やりたがる人もいない。

そして、そんな文化祭でやる演劇の準主役に、サトルくんがユウキくんを推薦した。

いつものイジメ。

私はユウキくんの笑った顔を見た事がなかった。

笑った顔どころか怒った顔もないし、いつも無表情で小さな声で...声も殆ど聞いた事がなかった。

大人しいと言うよりは、暗いと言う雰囲気に近かった。

サトルくんが、ユウキくんには出来ないだろうと思って推薦した事は、多分そこにいた誰もが理解したと思う。

でもユウキくんは、その事に関して、いつものイジメと同じ様に何の反応も返さなかった。

本人が嫌がらなければ、「やめろよ」と止めるのも変なもので。

そのまま、その配役で決定した。

そして文化祭当日、同じクラスの仲間である私たちでさえ期待していなかった。

それより、ちゃんとセリフを覚えているのか、そんな事から心配していたのに。

ステージの上で、ユウキくんは豹変した。

良く通る声でステージ上を駆け回り、殴られるのを避けようともしない鈍いいつもの風情は欠片も見せず、長いセリフも噛まないし間違えなかった。

活き活きと、舞台の上で別人になりきっていた。

他の配役も、どちらかと言えば大人しい子達が選ばれたのだけど、皆、素晴らしかった。

あまりの出来の良さに、何故か参加してない自分達が興奮したくらいで。

サトルくんまで

「俺たちのクラスが、一番すげかったっ!」

と、それは少年の様にキラキラとした瞳で、興奮気味に語ってたのを今でも覚えている。

その日だけは、サトルくんもユウキくんに、賞賛の言葉を贈っていた。

その詳細はさっぱり忘れてしまったけど、何か褒めてたな~と言う印象だけ残っている。

それから...

イジメはなくなったかと言うと、そうでもなくって。

翌日からユウキくんはまた、無表情で笑いも怒りもしないユウキくんに戻ってしまったし。

サトルくんも手こそ出さないけど、接する態度は今までとそう変わらなかった。

それでも時折、サトルくんが言った酷い言葉に、何故かユウキくんが苦笑してみせたり。

ユウキくんのその顔に、「言い過ぎちゃった」とでも言いたげに、サトルくんがおどけた顔をして見せたりする時があった。

二人の関係はそれほど変わらなかったけど、その間にある空気は少し変わっていた。

それは、サトルくんがユウキくんの事を認めたからかもしれないし。

ユウキくんが、どこか心を許した部分もあったのかもしれない。


この世にヒーローはいない。

仲間の為に命をかけてくれる、ルフィもいないし。

生徒の為に必死になってくれる、金八先生もいないし。

悪者を無条件に倒してくれる、仮面ライダーもいない。

守って貰う事を求めるより、自分自身が強くなる事しか、道はないのかも。


綺麗な桜が花開く頃。

こんな綺麗な桜の下で、新しい生活を始めて、新しい出会いがあって。

素敵な出会いもあれば、人生を揺るがす様な嫌な出会いもあるだろう。

環境が変わって、辛い思いをしてる人もいるだろう。

そう思うと、何故か彼らを思い出す。

今、思うと、ユウキくんは誰よりも強かったのかも。

いじめられても、毎日学校に来ていたから。

その時は、彼が強い人だとは理解できなかったけどね。


この世にヒーローはいない。

けど、皆がヒーローみたいに、強くなれますように。

と、桜がほころぶと、そう願わずにいられない。

※記憶とは曖昧なもので、時間の経過と共に、私の脳内で多少盛られてる部分もあるかも。悪しからずご了承くださいませ。

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純愛 [覚え書き]

※あくまでも人から聞いた噂話ですので、事実とは異なるかもしれません

純愛、と聞くと思い出す人がいる。

学校帰り、たまに寄っていたスーパーのお客さんの中に不思議なおじさんがいた。

彼は、酷く痩せて、虚ろで大きな瞳をギョロつかせ、ふわふわと夢見るように歩いていた。

彼が女性に声を掛ける時は、決まってこう言うらしい。

「ミサコちゃん(仮名)」

誰が相手でも、彼が呼ぶ名前は、ミサコちゃん。

真面目で、頭も良くて、運動神経も良かったらしいが、一つの恋が彼の人生を変えてしまった様だ。

近所の人妻に弄ばれて、捨てられたらしい。

その女性の名前が、ミサコちゃん。

彼は、現実から逃げだし、夢の世界で、何度も、何度も、彼女の名前だけを呼ぶ。

微笑みを浮かべ、虚ろな目で、愛する人の名前だけを。

ある日、

「ほら!あの人が、噂のミサコちゃん!!」

と教えられ、指差された人を見ると。

どう見ても、ブルドッグの生まれ変わりか?と思う様な、中年太りの女性がいた。

あ、あれが…噂の悪女、ミ、ミサコちゃんっ!?

色んな意味で、衝撃を受けた瞬間だった。

でも、もしかしたら、昔は痩せて、綺麗だったのかも?

ツンと天を向いた丸い鼻も、20歳くらい若ければ、小悪魔的なキュートさがあったのかも??

色々想像してみたが、彼女に、男性一人の人生を狂わせる様な魅力があるようには見えなかった。

強すぎる愛は、狂気と紙一重だねぇ。

大きな喜びを齎してもくれるけど、まるで諸刃の剣の様に、彼の愛は自分をも深く傷つけてしまった。

愛なのか、自己満足なのか。

閉ざされた心の中で、今でも愛する人の姿だけを思い描き、その名を呼ぶ。

なのに、今はすれ違っても、お互いを見もしないらしい。

彼は、中年太りのミサコちゃんに気付かず。

ミサコちゃんは、悪びれもせず…。

まるで、何もなかったかの様な二人。

彼は幸せなのかな?

でも、心を閉ざさなければ、もっともっと、素敵な女性が、愛してくれたかもしれないのに。

もしも今、誰かを愛しすぎたが故に傷つき、心を閉ざそうとしている人がいるとしたら。

その愛が、きっと人生最後の愛ではないよ…と、伝えたい。

もっと、もっと、素敵な女性が現れるかも?。

貴方が愛する女性。

長い手足に、くびれたウエストの美しい女性も、10年も経てば、ブルドッグかもしれないよ?

Oさん、これからもっと素敵な事があるかもしれないのに…。

もったいないよ、貴方の才能が。

とはいえ、他人の言葉は、届かないんだよね。

愛に溺れた心には。
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